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雪の降らない僕らの街に -YUKIHURA-

雪の降らない僕らの街に -YUKIHURA-

第十二話「わが身を骨と化すとき」

清野「くっいまさら何のようだ」
廻渡「忠告だよ、忠告」
清野「まだ折れたこと根に持ってんのか?」
廻渡「あれは私が治しただろう。」
清野「じゃあ何のようなんだよ!」
廻渡「・・・貴様、自分の性格を直そうとしていないな」


いきなり現れたかと思えば何を言っているんだ。

清野「・・・何の話だ・」
廻渡「団子・・・自分ひとりで食べたな」
清野「!そ、そんなことで」
廻渡「それに冷静さが無いってこともさっきわかっただろう。まさに欠点だらけだな」

あざ笑っていた。

清野「か・・・関係ないだろう!!!お前なんかには。」
廻渡「これからさき、そんなことで勝負に勝てると思っているのか。」
清野「現に今まで結構倒してきた」
廻渡「ベンにまけてよくそんなこといえるな」


こいつは・・・否定ばっかりしやがって。


清野「なんで、てめえ今ここで出てくる必要あるんだよ!おとなしくしてろよ!!!」
廻渡「貴様がまだ私の本当の姿を見てないからなぁ。そういうわけにもいかない」

本当の姿?こんな細身の件のどこに真の姿があるっていうんだ。

清野「からかっているのか?」
廻渡「決してからかっていない」



・・・・・・・・・












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・












?・・・・・・・・・・




「おーい大丈夫か?」



気がつくと目の前に共乃介がいた。
共乃介「いきなり倒れるんだもん。びっくりしたー」
つる「お前も少し寝てろ」
凧八「薬局でこれを買ってきたよ。飲んでみて」

なんだこれ。飲んでみた。そういえば水と一緒に飲まないと薬ってだめだったっけ。まぁ胃酸が何とかしてくれるだろう。がんばれ胃酸。


・・・・・・









・・・・・・・・・・・・・・・・・・









謎「やっときたか。」
そこは、周りが骨だらけの場所だった。






清野「こ、ここは・・・」
廻渡「ここが私の世界だ」

ここが?この骨だけの世界が!?

清野「何のようだ。」
廻渡「ここでかくれんぼをしようと思ってね」




か・・・かくれんぼ???






清野「何いってるんだよ。ここから早く出せ」
廻渡「私を見つけることができたらな」



?疑問と明確な答えが浮かんだ。

清野「お前の真のすがたって・・。」
廻渡「もちろん、骨だ」

このかくれんぼ。いつ終わるかわからない。そんなだるいことしてる間に出口を!








ここは広い。出口が無い。くそ・・どうなっているんだ・
廻渡「出口を探しているだろう。無駄だ。私を探さない限り」


うっぉぉぉぉぉおぉぉ



走った。ただ一直線に。でもどこを見渡しても骨ばかりだった。


廻渡「また、か?」
清野「何がだ」
廻渡「自分勝手だ」

何いってるんだ?

廻渡「ここから脱出。まるで私のことを考えていない」
清野「てめぇだってここに勝手につれてきたじゃないか」
廻渡「それはあの薬のせいだ。私のせいではない」

凧八・・・何を買ってきたんだ。

廻渡「早く探せ!じゃないと貴様も骨と化すぞ」


振り返った。確かに自分勝手だった。今まで自分のことばかり考えて・・・
それで火事のときも、ベンとの戦いのときも、廻渡自身のことも・・・ぜんぜん考えていなかった。俺は誰のために存在するんだ・・・

廻渡「早く探せ!本当に骨になるぞ」

といってもどうしようもない。そうだ、冷静になれば・・・もともとS高入れるだけあるんだし。

・・・

考え付いた。


清野「・・・てめぇなんざすぐ見つけてやる」
廻渡「どうやってだ」
清野「勘・・・だ」
廻渡「格好いいせりふはいたわりにはそれだけか?はっはっは」

走り出した。途方も無い戦いに。

廻渡「どうやって捕まえる?勘で何とかなるとでも思ってるのか?」


どんどんと声が大きくなる。


廻渡「そうやってると骨になるのが速くなるだけだぞー」


どんどんと・・・

廻渡「ん・・・・まさか!?]


清野「やっと気づいたようだな」


廻渡「く・・・わざと相手を挑発させて、常に声を出させ続けそして・・・その声の元へ走り続ける、か」
清野「もともと俺は頭がいいんでな」
廻渡「・・・お前の勝ちだ。」


うぉぉぉぉ。

声が出ている骨を力いっぱい引いた。





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凧八「ぉぉぉ、よかったー気づいたー・」
共乃介「まったくもう・・・」
つる「だから寝てればいいものを、変な薬飲むからそうなるんだ」
凧八「うーん、そのみせで一番高いのかったんだけどなー」
共乃介「値段は?」
凧八「そうだなぁ。あの寺子屋一件分・・・・」

























さぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・





刀を抜いた。そして驚いた。















刀が、骨になっていることに・・・・・・・・・・・。



 



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